Maintenance

Last Update: April 20, 2000


目次

手動でメンテナンスを行なう場合, 必ず事前にkbディレクトリのバックアップを取ってからにしてください. 操作ミスでファイルが消えてしまっても大丈夫なように...

1. 掲示板を新設する

掲示板用ディレクトリの作成と,掲示板DBへのエントリが必要です.

  1. 新規に作成する掲示板の,ディレクトリ名と掲示板名を決めます.

    e.g.) forum/フォーラム

  2. boardディレクトリをコピーして,新規掲示板用ディレクトリを作ります.

    cp -pr board forum

  3. 記事一覧のヘッダ部分に表示するコメントを,適当に変更します. 先ほど新規掲示板用ディレクトリにコピーされた, 「kb.board」というファイルを書き換えてください(そのままでも構いません). 漢字コードは日本語EUCにしてください.

  4. 掲示板DBであるkinoboardsというファイルに, ディレクトリ名と掲示板名,さらに「0」を, TAB文字(必ず1つ)で区切って追加します. 漢字コードは日本語EUCで, 追加した行の行末には,必ず改行コードを入れてください.

    forum フォーラム 0

  5. 掲示板一覧,もしくはあなたのウェブページに, その掲示板へのリンクを追加します.

    <a href="kb.cgi?b=forum&c=v&num=40">フォーラム</a>

2. 掲示板の機能を個別にカスタマイズする

kb.phをコピーして,掲示板用に書き換えます.

  1. kb.phファイルを,掲示板ディレクトリにコピーします. 「kb.conf」という名前でコピーしてください.

    cp -p kb.ph forum/kb.conf

  2. kb.confファイルを編集し,メッセージやシステム機能を変更します. kb.phと同じ部分については削除してしまってください. 変更する部分だけ残します.
    $SYS_ICON = 1;
    $SYS_BOTTOMTITLE = 0;
    $SYS_BOTTOMARTICLE = 1;
    
    |
    |(タイトル一覧で,新着記事が下へ向かって増えていくようにしたい.他は変更無し)
    ↓
    
    $SYS_BOTTOMTITLE = 1;
    
  3. ただし,kb.confの最後の行の「1;」という行は,そのまま残しておいてください.
    $SYS_BOTTOMTITLE = 1;
    
    1;
    
  4. 掲示板DBであるkinoboardsというファイルで, 該当掲示板でkb.confを読み込むように設定します. 具体的には,TAB文字で区切った3データ目に「1」を設定します (ここが「0」になっていると,kb.confがあっても読み込みません).

    forum フォーラム 1

3. 掲示板のアイコンを個別にカスタマイズする

アイコン定義ファイルをコピーして,掲示板用に書き換えます.

  1. 必要なアイコンファイルを用意してください. 20 dot×20 dotでないアイコンを作成する場合, kb.phの中の,$MSGICON_HEIGHTと$MSGICON_WIDTHも変更してください. 全アイコンが同じサイズであれば,縦長,横長,どんなサイズでもOKです.

  2. iconsディレクトリの中のアイコン定義ファイル,all.idefファイルを, 掲示板ディレクトリ.idefという名前でコピーします.

    cd icons
    cp -p all.idef forum.idef

  3. 新しく作成したアイコン定義ファイルを書き換えてください. アイコンファイル名と略称,説明を,TAB文字(必ず1つ)で区切って並べます.
    bug.gif	バグ	バグを発見した時に使います.
    change.gif	変更要求	変更してほしい時に使います.
    done.gif	対処	対処しました.
    complete.gif	完了	修正を確認しました.
    

4. 用意したファイルをメッセージ扱いする

KINOBOARDS/1.0を使って書き込まれた記事以外に, 既存のファイル(例えば書き溜めた日記等)を, KINOBOARDS/1.0の記事扱いすることができます. 既存の記事群にリプライを貰えるようにすることや, 簡易検索エンジンとして使うことができます.

  1. ファイルを登録する掲示板を決めます. 新しく作っても構いませんし, 既存の掲示板に追加しても構いません. ただし既存の掲示板に追加する場合,すでに登録されているIDと, 新規に追加するファイル名が重ならないようにしてください.

  2. shellから以下のコマンドを実行し,kb.dbファイルにファイルを登録してください. 「ls」でなくて「\ls」です.
    \ls d9612.html d9701.html d9702.html	(←追加するファイル群)
    (追加するファイルを確認する)
    \ls !* >> kb.db
    
  3. 用意するファイルは,HTMLとして解釈されます. 必要なら,
    • ファイルの先頭部分のHTMLタグやHEADタグを取り除く.
    • ファイルの先頭に<pre>を,末尾に</pre>を加える.
    等の処理を行ない,記事として挿入可能なHTMLにしておいてください.

5. 書き込みがあった時に,記事をメイルで自動配信する宛先を設定する

掲示板毎に,宛先を書いた専用のファイルを作成します. このファイルがなければ,メイルは送られません.

  1. 掲示板ディレクトリの中に,「kb.mail」というファイルを作ります. ファイルの中には,1行に1つのメイルアドレスを書きます. その掲示板に書き込みがあった場合, ここに書かれたメイルアドレスたちに対して, 自動で記事が配信されることになります.

    nahi@keynauts.com
    nakahiro@sarion.co.jp

  2. 行の先頭に「#」をつけると,コメント扱いになります (そのメイルアドレスに対してはメイルが送られません).

    nahi@keynauts.com
    # nakahiro@kinotrope.com ※海外出張のため,4月まで配信せず

  3. 各掲示板毎に,以上の設定を行なってください. 掲示板ディレクトリに「kb.mail」というファイルがなくても構いません. なければ誰にも送られないだけです.

6. 記事を訂正する

機能特別版のkb.cgiプログラムを作 ってある場合,記事の訂正はブラウザから行なうことができます. なんらかの理由により,機能特別版のkb.cgiがインストールできない場合は, 以下のようにして,記事ファイルを直接書き換えます.

  1. 掲示板ディレクトリ内の該当記事のファイルのモードを変えて, 書き換えられるようにします.

    cd test
    mv 123 foo
    cp -p foo 123
    chmod 666 123

  2. 該当記事のファイルを書き換えます.

7. 記事を削除する

機能特別版のkb.cgiプログラムを作 ってある場合,記事の削除はブラウザから行なうことができます. なんらかの理由により,機能特別版のkb.cgiがインストールできない場合は, 以下のようにして,記事ファイル群を直接書き換えます.

  1. 掲示板ディレクトリ内の記事DB(kb.db)のモードを変更し, 書き換えられるようにします.

    cd test
    mv kb.db foo
    cp -p foo kb.db
    chmod 666 kb.db

  2. 記事DBの該当記事の行の先頭に「#」を挿入して,コメントアウトします.
    11	0		123456789	こんにちは	なし	foo.bar.jp	なひ	nahi@keynauts.com	http://	
    ↓
    #11	0		123456890	こんにちは	なし	foo.bar.jp	なひ	nahi@keynauts.com	http://	
    
  3. 該当記事のファイルを削除します. いつでも復活させられるように, 適当なディレクトリに保存しておいたほうがいいでしょう.
    mv 15 ~/tmp

8. ログを監視する

きのぼずでは,なんらかの警告や障害があった場合, logディレクトリ内のログファイルに, コメントとその重要度が書き出されます.各重要度は次の意味を持ちます.

行頭の識別子重要度ラベル意味
W,WARN単なる警告.
E,ERRORエラー.できるなら対処すべき.
C,CAUTNエラー.なんらかの対処が必要.
F,FATALエラー.システムは再起動不可能な状態.
A,ANY不明.その他のコメント.

設定次第では,ログを取らないようにすることもできます. インストール直後の動作の安定しないうちは, 原因究明のため,極力ログを取るようにしてください. 動作が安定してきたらログを取らない設定に変更するといいでしょう.

ただし,悪戯等を見張るためにも,できればログを取り続けることをお勧めします. ログファイルは適当な大きさになると自動的にバックアップが取られ, 古いものから少しずつ消えていきます. 削除される前に,定期的に中身をチェックしておいてください.